当社の部分放電測定について

当社の部分放電測定の特徴

  • 統計的ノイズ処理によりノイズ問題を解決
  • 電力ケーブルの部分放電測定・診断に強い
  • 自動診断AIツールによって容易に絶縁劣化診断が可能
  • 部分放電のモニタリングおよび遠隔監視が可能

統計的ノイズ処理によりノイズ問題を解決

部分放電法の最大課題であるノイズ問題を解決。測定した信号にウェーブレット変換を適用し、成分を統計的に分析することで、ノイズに埋もれる小さな部分放電信号も抽出できます。

電力ケーブルの部分放電測定・診断に強い

Ampacimon社のハードウェアおよびソフトウェアは、電力ケーブルの部分放電測定において、突出した機能・性能を有しています。

  • 三相分の電力ケーブルを同時に測定することが可能であり、省力化に貢献します。
  • 部分放電の侵入経路の切り分けが可能であり、どの相の電力ケーブルからの部分放電信号であるか判別します。
  • 2台の測定器を用いて、到達したPDパルス信号の時間差より部分放電の発生位置を推定することができます。
  • 測定結果から劣化リスクを分析し、予防保全の優先度を提案します。

※製品やサービスの詳細はこちら:電力ケーブルの活線診断

自動診断AIツールによって容易に絶縁劣化診断が可能 

部分放電測定は、絶縁劣化診断の課題として、ノイズの除去や測定結果から絶縁劣化の進行具合を読み取ることに、ある程度のノウハウ・熟練度、および作業時間が必要になることが挙げられます。
これらの課題を解決するために、Ampacimon社から『PDSolver』という自動診断AIを搭載したソフトウェアが開発・提供されています。
このソフトウェアでは、AIがノイズの除去から劣化診断の判定まで実施するため、作業者は測定器の接続と簡単なボタン操作のみで絶縁劣化診断が可能です。

上の画像は『PDSolver』の表示画面です。
画面の左側には部分放電の測定結果および絶縁劣化診断の結果が表示されており、右側にはサンプル(見本)データが表示されています。
『PDSolver』では、AIが3Dパターン(測定結果)とサンプルデータを照らし合わせて、該当する放電現象の種類と予防保全優先度を自動的に判定し、画面に表示します。

予防保全優先度は次の3段階で評価され、優先度が高いほど絶縁劣化が進行している可能性が高いこと表しています。

  • 優先度:大(赤色)
  • 優先度:中(橙色)
  • 優先度:小または不要(緑)

※PDSolverはサブスクリプションとなります。
※サンコーシヤグループでは部分放電の測定データの解析・診断サービスも提供しております。測定データなどを送付いただき、そのデータから詳細な診断結果を導出することも可能です。

※主な3Dパターンと放電現象についてはこちら:3Dパターンと放電現象の種類

部分放電のモニタリングおよび遠隔監視が可能

重要かつ高リスクな設備に対し、継続的に測定・監視するための常設型の装置およびシステムを提供しています。

筺体の準備や組み立て・内部配線、ならびに現場への設置工事や調整などトータルでサポートしており、現場ひとつひとつに合わせたカスタマイズ対応を承っています。

※製品やサービスの詳細はこちら:PD-Guard

測定可能な設備の例

  • 電力ケーブル(CVケーブルやOFケーブルなど遮蔽層がある高圧ケーブル)
  • 変圧器、ブッシング
  • リアクトル、コンデンサ(キャパシタ)
  • 断路器、遮断器、開閉装置
  • 電動機(回転機)
  • 高圧設備が収容されたキュービクル・盤