過電圧カテゴリ
過電圧カテゴリとは、JIS C 60364-4-44 低圧電気設備ー第 4-44部:安全保護ー妨害電圧及び電磁妨害に対する保護に記載されている低圧設備の設置場所におけるインパルス耐電圧を示しています。
過電圧カテゴリの分類
過電圧カテゴリ | 機器 |
Ⅳ | 設備の源点(受電部)や、その周辺に設置される機器です。例としては,主分電盤の電源側で使用する機器、電力量計、一次側過電流保護器、リップル抑制装置などが該当します。 |
Ⅲ | 主分電盤を含めた、固定設備の負荷側で使用される機器です。例としては、分電盤、遮断器、配線設備(電線、接続箱、開閉器及びコンセント)などが該当します。 |
Ⅱ | 固定設備に接続する機器です。家庭用電気器具が該当します。 |
Ⅰ | 耐雷トランスで特別に保護された領域に設置される機器です。 |
機器の設置個所における必要なインパルス耐電圧
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設備の公称電圧(V) | 必要なインパルス耐電圧(kV) | ||||
三相系統 | 単相三線系統 |
設備の原点の機器(過電圧カテゴリⅣ) |
幹線及び分岐回路の機器(過電圧カテゴリⅢ) |
電気機器及び電気使用機器(過電圧カテゴリⅡ) |
特別に保護ざれる機器(過電圧カテゴリⅠ) |
ー | 120-240 | 4 |
2.5 |
1.5 | 0.8 |
230/400 277/480 |
ー | 6 | 4 | 2.5 | 1.5 |
400/690 | ー | 8 | 6 | 4 | 2.5 |
1000 | ー | 12 | 8 | 6 | 4 |
注意 公称電圧はIEC 60038に記載されている数値です。我が国の電圧とは少し異なります。