SPD用外部分離器とは
SPD用外部分離器とは
電源用SPD(以下、SPD)が過負荷(電流耐量を超えるサージ等)を受け短絡破壊した際に、速やかに電源回路からSPDを切り離する装置です。
SPDが短絡破壊した際に速やかに電源回路から切り離されないと、停電やSPDの発火による火災等に至ることが考えられます。
短絡破壊時のSPDは常に低抵抗状態となります。このとき、商用電源がSPDに流れ続けることになり、停電やSPDの発火が発生します。
外部分離器は短絡破壊したSPDと電源系統とを速やかに切り離して短絡破壊したSPDに商用電源が流れることを防ぎます。
既存の外部分離器
下のグラフは既存の外部分離器の電流遮断特性を示したものです。
例えば『FDS-30A』の場合、100Aの電流は5秒程度で遮断できることが分かります。
- 黒線:過電流遮断器(MCCB)定格100A、50A
- 緑線:ヒューズ(Cyl-gG) 定格80A
- 青線:ヒューズ(FDS-30A) 定格30A
ここで取り上げた既存の外部分離器の中では『ヒューズ(FDS-30A)』が最も優れた電流遮断特性を備えていることが分かります。
当社の外部分離器
当社では、ヒューズ(FDS-30A)を専用ホルダに組み込み供給しています。
当社のクラスII用ヒューズホルダ(BFシリーズ)
- ヒューズ(FDS-30A) を内蔵
- 一台で3線に対応可能
- LED表示と接点出力によってヒューズの溶断を現場および遠隔で監視可能
当社の電源用SPDとの組み合わせ
当社の電源用SPD『MZSRシリーズ』とBFシリーズを組み合わせることで、更に安全に電流を遮断することができます。
下のグラフはMZSRシリーズに内蔵された内部分離器の電流遮断特性を追加したものです。
MZSRシリーズによってBFシリーズ(FDS-30A)が遮断できない(又は瞬時に遮断できない)電流値(1~200A)に対しても安全に遮断することが可能になります。