接地測定サービス
電圧降下法の測定方法は、発変電規程JEAC 5001-2022(一般社団法人日本電気協会)に記載されています。
図:電圧降下法の測定回路
上図において、電流回路の測定電流をIs、高入力インピーダンス電圧計の読みをVsとすると、接地抵抗値RはVs/Isとなりますが、Vsは電圧回路に生じる誘起電圧と大地浮遊電位が影響しているため、測定電流の極性を正極、負極で測定を行い、下図のベクトル図より、接地極の電位上昇の真値Vs0は下式にて計算を行います。
Vs1:正極性測定時の高入力インピーダンス電圧計の読み[V]
Vs2:不極性測定時の高入力インピーダンス電圧計の読み[V]
V0 :大地浮遊電位[V]
算出した接地極の電位上昇の真値Vs0より、真の接地抵抗値R0は次式より計算します。
1.接地極一辺の長さの4~5倍離れた位置に補助極C極を施工する。このとき、C極の接地抵抗値は10Ω以下を目指す。
※事前準備として、C極施工場所の大地抵抗率測定が必要。
2.接地極から300~600m離れた位置に補助極P極を施工する。このとき、接地極―C極方向に対しP極は90度以上の交差角を取る。
3.測定線を敷設する。電磁誘導の影響を考慮して、電流線(測定器~C極間)と電圧線(測定器~P極間)はなるべく離して敷設する。
4.測定器の配線を行う。
5.測定実施。
6.測定結果より、接地極電位の真値Vs0と真の接地抵抗値R0を計算する。
7.撤収作業