接地工事
コンクリート構造物を活用した接地極
貼り付け工法は、コンクリート表面にサンアースを貼り付けることで簡単に接地抵抗値を取得することができます。
項目 | 従来の工法 | 貼り付け工法 |
施工方法・原理 |
土壌に接地棒を打ち込み、銅板を設置して接地抵抗を低減。 打設困難な場合はボーリングによる接地工事も実施。 |
貼り付け工法は、あらかじめ計画した施工長に合わせて型枠を設置し、サンアースモルタルを流し込んで施工するため無駄がない。 |
取得接地抵抗 | 大地抵抗率が中~高抵抗地域では、100Ω以下でも大規模施工を要する場合がある。 | 大規模な構造物に貼り付けることで接地抵抗の取得が可能。 |
施工日数 | 岩盤や高架橋上での作業の場合電極打設に時間が掛かる際や、ボーリングマシンの設置が困難な場合は、数日かかることが予想される。 | 貼り付け工法はサンアースを水で練って型枠内に貼り付け、表面に保護モルタルを施工する。硬化まで数日養生が必要であるがD種接地工事としては1日程度で完了することが多い。 |
寿命 | 土壌や環境における接地極の腐食、断線で寿命が減少する恐れがある。 | 裸銅より線でも施工可能であるが、サンフレックス線(導電被覆線)を使用することで長寿命化が可能。 |
施工の流れを簡単にご紹介します。
※工事には事前の現地調査と設計が必要です
辺りに土壌がなく接地極を打設できないため、コンクリート面に施工します。
施工箇所にあらかじめ設計したサイズで作ったアルミ枠を取付けます。
サンフレックス線を中央に固定します。
水で練ったサンアースを貼り付けます。
目標接地抵抗値が取得できていたら、立ち上げ線を接続します。
最後に保護モルタルをサンアースの上に敷設したら完了です。